真皮線維芽細胞療法とは

真皮線維芽細胞療法では、加齢による肌細胞の減少を補うために、約10000倍に増殖させた真皮線維芽細胞を注入します。

これにより、肌の若々しい機能を取り戻し、シワやたるみ、くすみ、シミ、目の下のクマなどの老化現象の改善が期待されます。

さらに、移植した細胞が生成するコラーゲンやヒアルロン酸は肌に蓄積され、ハリやツヤ、潤いが改善されるため、肌質の改善も期待されます。

ヒアルロン酸注入のようなボリュームを補充する治療では、注入する量や部位のさじ加減の難しさが伴い、一定期間の持続性ということもあり繰り返しの施術が必要になります。そして、気がつくと肌がパンパンになって表情の不自然さに繋がってしまう事もあるかと、、

年に1度のメンテナンスで10年後の肌は圧倒的な若さを保つ真皮線維芽細胞療法では老化の進行スピードを遅らせることが可能です。

また、《細胞保管セルバンク》に保管された培養した肌細胞をいつでも利用できるため、若い頃の肌細胞を補充して健康的なお肌を維持することができます。

真皮線維芽細胞療法はご自身の細胞や血液を利用して、からだの内側から細胞を活性化させ、自然な若返り効果と健康的な美しさを叶える可能性を秘めた治療なのです

線維芽細胞とは

まず、私たちの肌は表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層から成り立っています。

表皮

皮膚の外側にあり、外的刺激から肌を守る役割があります。表皮は、「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4層から成り立ち、基底層で生まれた細胞は表面へと徐々に押し上げられ最後は“アカ”となって剥がれ落ちます。この、約28日間で新しい肌に入れ変わるサイクルがターンオーバーです。

真皮

真皮は、コラーゲン・エラスチンのタンパク質でできた線維が網状に形成しており、その間を埋めるようにヒアルロン酸などが水分をたっぷり含んだスポンジのような構造になっています。まさに肌のハリや弾力はこの真皮が作り出しています

皮下組織

脂肪細胞によって体温を維持して外に逃がさないようにする断熱材としての役割や、血管、神経、汗腺などを保護しています。また外からの衝撃などを和らげるクッションの働きもしています。

iPS細胞の培養で線維芽細胞の知名度が上がりご存知の方も多いと思います。

線維芽細胞(真皮線維芽細胞)は皮膚の真皮にある細胞で、美肌の元となる成分(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸)を作り出す重要な役割を担っています。そして、細胞分裂周期が早く、古くなったら分解し細胞分裂によって絶えず新しい線維芽細胞を増やし続けています。他にも、肌の血管を元気に保ったり、美肌に関係する女性ホルモン(エストロゲン)を作り出したり、ケガをした場合には、すぐに傷ついた組織に移動して大量のコラーゲンを作り傷の修復を助けるたくさんの役割りを持っています。(この場合、FGFと呼ばれる線維芽細胞増殖因子が肌再生に関係していると考えられています。)

私たちの肌は、線維芽細胞の働きが活発だと新陳代謝がスムーズに行われ、ふっくらと弾力のある健康な肌を保つことが可能とされています。しかし、紫外線や乾燥、活性酸素などによって新陳代謝が鈍り、線維芽細胞の働きや細胞の数が減ると、コラーゲンやエラスチンの変性や、ヒアルロン酸が失われ肌は弾力を失い水分が減少していきます。その結果、真皮組織が緩んだ状態がシワやたるみとなって表れると言われています。

美肌への3大要素

シワやたるみの原因は、ストレスや紫外線、乾燥などで肌老化が進み、女性ホルモンの分泌も減ることで、肌の土台を作る美肌成分が減少することにあります。言い換えれば、正常なターンオーバーができる表皮と、肌の弾力・ハリを保つ真皮がいかに健康であるかが美肌の肝になってきます。

この真皮にあるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作り出している源が「線維芽細胞(真皮線維芽細胞)」で、若々しい素肌との密接な関わりを持っていると言われています。

【1】コラーゲン → 肌のハリ

コラーゲンは真皮の70%を占め、網目状に張り巡らされ肌を支えているたんぱく質繊維です。肌のハリに密接な成分です。

【2】エラスチン → 弾力のある肌

エラスチンは真皮の2%程のたんぱく質で、コラーゲンを束ね弾力のある肌を作る役割を担っています。プルプル肌には重要な成分とされています。

【3】ヒアルロン酸 → 肌の潤い

ヒアルロン酸は真皮の隙間を埋めるゼリー状の成分で、真皮の構造を安定させる役割があります。ヒアルロン酸は1gで6Lの水分を保つことが可能と言われています。

現在、老化を予防し若々しい肌を維持するために、この「線維芽細胞」自体を増やし活力のある状態を保つ「肌再生医療」に注目が集まっています。



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